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判決を傍聴された議員の記事

流山市議である、阿部まさはる議員の記事をご紹介いたします。
判決を傍聴されました。



昨日、千葉市の精神病院「石郷岡病院」で起きた看護師たちによる患者への暴行致死事件の判決公判が開かれ、私も傍聴した。検察は「患者の人間性を踏みにじった」として懲役8年を求刑したが、判決は1人の被告を無罪とし、もう1人を罰金30万円とするという、信じられないような軽さ昨日、千葉市の精神病院「石郷岡病院」で起きた看護師たちによる患者への暴行致死事件の判決公判が開かれ、私も傍聴した。検察は「患者の人間性を踏みにじった」として懲役8年を求刑したが、判決は1人の被告を無罪とし、もう1人を罰金30万円とするという、信じられないような軽さ。愕然とさせられた。

私は、事件の発生直後に被害青年の父親や姉から相談を受け、カルテや保護室のビデオなどの証拠保全の手続きを大急ぎでとること、警察に訴えることなどをアドバイスさせて頂いた。そして、病院側が自傷行為と主張していた青年の顔面の痣や傷の写真を見た。また父親と一緒に、長時間にわたるビデオを見、ジストニアで首が固まっている被害者の頭を蹴る、首を膝で押さえつける、身体の上を歩く等の明らかな暴行の事実を確認した。私は、その後も、暴行を受けた青年の行動が弱々しくなり、衰えていく様も捉えている、この長時間にわたるこのビデオを繰り返し見ている。

事件の後、患者の青年は、頸椎骨折・頸髄損傷で呼吸停止となっていたが、気管切開によって一命をとりとめていた。その後、私も千葉署による事情聴取に同席し、その後も進まない捜査や訴訟手続きに業を煮やして小宮県議からも状況説明を求めた。そうこうしているうちに、青年は体力を落として、2014年の4月に亡くなった。

事件発生から6年数ヶ月、青年の死亡の後3年経って、ようやく刑事事件としての裁判が始まったが、その結果が最初に述べたとおりだ。

裁判長が読み上げた判決理由はまったく酷いもので、とうてい納得出来るものではなかった。罰金30万円の判決を受けた被告は、患者に腹を立てて頭を足で蹴ったには違いないが、それが頸椎骨折をもたらしたとは断定出来ないとされた。ジストニアで頸椎が癒着して固まっている患者の首を足で蹴れば骨折の可能性は否定出来ないはずだが、単なる暴行だという事で罰金30万円とされた。

では、青年の頸椎はなぜ折れたのか。裁判長は、そこでもう1人の被告の行動を取り上げ、彼が足の膝で患者の首を押さえつけたことが頸椎骨折・頸髄損傷をもたらした可能性について言及した。このことで、最初の被告の足蹴りはさらに頸椎骨折の原因としては遠ざけられた。足で蹴るのと、膝に体重をかけてジストニアの首を押さえつけるのとでは、確かに破壊力の大きさに違いはあるだろう。ところが、ところが、残ったもう1人の被告のこの行為については、裁判長は“ビデオが鮮明で無い”と言い、膝で首を押さえつけたとしても“看護目的としての抑制行為で社会的相当性がある”と言ってのけたのだ。

ひとりの被告による頭部への蹴り入れは単なる「暴行」で免罪。もう1人による膝を使って体重をかけての首の圧迫は「看護目的の抑制行為」で免罪。では、一体、なぜ青年は死んだのか。彼を死に至らしめた頸椎骨折・頸髄損傷が、この1月1日の石郷岡病院の保護室内以外で起きたので無いことは、裁判長も認めている。にも関わらず、病院も被告も、青年の死に対する責任を問われることが無い。こんな不条理が許されて良いのか。

結局は、こういうことだろう。裁判長も、そして裁判員たちも、精神障がい者に対する偏見を免れていないのだ。被告側から“暴れる可能性がある患者”と言われ、“精神医療の現場は甘くない”と主張されると、簡単に“そうかもしれない”“だったら少々の暴力(少々では無いのだが)は許される”と思ってしまうのだ。

しかし、これは大きな間違いだ。実際の障がい者を知らぬことから生じた偏見以外の何ものでも無いことを強く、強く主張したい。こんな判決がまかり通るなら、精神障がい者の人権や生命に対する徹底的な軽視がお墨付きが与えられてしまうだろう。精神障がい者に対しては死に至るような暴行も許されるのだという認識が広まってしまうだろう。



最後に、第10回公判において青年の父と姉が行った陳述を紹介しておく。陽さんが際にはどんな青年だったか、家族の悔しさ、悲しさがどれほどのものか、がよく伝わる陳述だ(『千葉日報』2017年3月3日)

 菅原、田中両被告の裁判員裁判の第10回公判では、被害者参加制度を利用し、弘中さんの姉と父親が意見陳述した。父親は弘中さんが亡くなる少し前に、母親に「僕の人生、どうしてこうなっちゃったんだろう」と、涙を流しながら話していたことを明かし「悔しかっただろう、つらかっただろう。法の裁きをもって、厳重な処罰をしてもらい、一刻も早く墓前に報告したい」と訴えた。

 父親は「保護室は何もない世界。隔離世界で暴行を受けた息子の悲しみ、苦しみは言葉にできない。天井を見つめるだけの入院生活。息子の絶望感はいかばかりだったか。自責の念に押しつぶされそうだ」とし「被告人らの行為は人間の尊厳を踏みにじった。大事な宝の息子の生涯を非人道的なやり方で終わらせ、家族から平和を奪った。断じて許せない」と、厳罰を求めた。

 意見陳述書を提出した姉は「人の命を救うはずの病院で暴行された弟の気持ちを思うといたたまれない。自由も人間の尊厳も奪われた弟が『おれの人生、間違っていたよ』とぽつりとこぼしていたことが忘れられない。亡くなった日も、何時間も弟は涙を流していた」と振り返り「誰が見ても分かるカメラがあるのに否認している。人を人とも思わぬ医療が今回の事件を招いた。あなた方は医療従事者として恥じぬ行動をしたと思っているか。弟を一人の人間として見ていたか。誇りはあるか」と、両被告に向けて訴えた。

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gunter75

Author:gunter75
このブログは姉である【私個人】がやっています。



●プロフ画像は、弟が薬剤性ジストニアになったあと、友人たちがリレーで色紙を書いてくださり、お見舞いの時にいただいたものです。



●医療法人 石郷岡病院を許しません!!
絶対に諦めません!!(2015/12/31現在、病院からの説明・謝罪等は一切ありません。2012/1/4以来全く接触もありません)


●事件の流れ
2012/1/1石郷岡病院の2准看護師が弟を暴行→1/2朝には病院側は異変に気づきながらも放置。診察もしていないのにも関わらずカルテに「著変なし」、1/3昼過ぎ救急搬送→1/4一時心肺停止するも蘇生→2014/4/28療養先の病院で息を引き取る→2014/4千葉県警千葉中央署捜査第一課捜査開始→2015/7/8石郷岡病院の暴行した2准看護師逮捕→2017/3/14 千葉地裁(高橋康明裁判長)は、正当な医療行為として田中氏無罪、菅原被告に罰金30万の不当判決(公訴時効成立の暴行罪)を下した→3/28検察が控訴

石郷岡事件・経緯←クリックすると経緯の記事を表示します




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