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元精神科看護師さんのブログ記事

元精神科看護師さんのブログ記事をご紹介いたします。


医療・福祉・介護関係者がミタ裏日記


石郷岡病院事件の判決は、元精神科看護師の私にとってもショックでした。
裁判初日に、被告側弁護士が「絶対無罪にする!」とのたまっていたそうですが・・・(弁護士にとっては、起訴された事件を無罪にしたい!という思いはあるでしょう。)そんなことはいくらなんでもないだろうと思ってました。

私は、この事件が単なる暴力的な看護師が起こした事件(個人の看護師が起こした事件)として処理されて終わることを恐れてました。個人の問題でなく、精神医療の問題、精神科病棟で働く職員の心理まで追求され、世間に認知され問題視して欲しいと思ってました。
それが、無念のまま亡くなってしまったケイジさんの命を再度生かすことになると思ってました。

しかし・・・判決は、私の恐れを遥かに超えた最悪のものでした。
田中被告は無罪、菅原被告は罰金30万円・・・・
14日の夜、facebookを見て愕然としました。・・・

そして、判決理由を見て、更に愕然としました。
以下、判決を傍聴した議員の記事です。(引用部分青字

罰金30万円の判決を受けた被告は、患者に腹を立てて頭を足で蹴ったには違いないが、それが頸椎骨折をもたらしたとは断定出来ないとされた。ジストニアで頸椎が癒着して固まっている患者の首を足で蹴れば骨折の可能性は否定出来ないはずだが、単なる暴行だという事で罰金30万円とされた。

では、青年の頸椎はなぜ折れたのか。裁判長は、そこでもう1人の被告の行動を取り上げ、彼が足の膝で患者の首を押さえつけたことが頸椎骨折・頸髄損傷をもたらした可能性について言及した。このことで、最初の被告の足蹴りはさらに頸椎骨折の原因としては遠ざけられた。足で蹴るのと、膝に体重をかけてジストニアの首を押さえつけるのとでは、確かに破壊力の大きさに違いはあるだろう。ところが、ところが、残ったもう1人の被告のこの行為については、裁判長は“ビデオが鮮明で無い”と言い、膝で首を押さえつけたとしても“看護目的としての抑制行為で社会的相当性がある”と言ってのけたのだ。


膝で首を押さえつけることが、看護目的の抑制行為で、社会的相当性がある?????

オムツ交換中、痛くて手や足で看護者をすこしを払いのけたら、膝で首を押さえても、正当な行為として社会的に認められるのですか?



オムツ交換はじめあらゆる処置やケアに、抵抗されること(痛くて手や足で払いのけられること)は精神科病棟だけでなく、一般病棟、介護施設、家庭内でもよくあることです。それに対し、痛くしないように相手の身体状態を考慮すること、技術を磨くこと、声かけをすること等の努力を看護職、介護職はしています。そして、在宅で介護している家族には、それを伝えるようにしています。

介護施設や家庭では抑制は虐待とされていますから、介護職員や家族は抑制もせずに抵抗が強くもみくちゃにされながらも怒らず耐えて耐えて・・・オムツ交換はじめあらゆるケアを行っています。



人間だから、抵抗が強くもみくちゃにされたら、つい罵声が出たり、つい手が出たりということもあります。・・・(本来あってはならないことですが)

しかし・・・この事件は、「つい」の域を遥かに超えています。

映像を見る限り、ケイジさんの抵抗が強かったという様子はどこにもありません。それに対し、看護師は・・・抑制をはるかに超えたハガイ攻めをしてます


https://www.youtube.com/watch?v=dtOsNnlZKz8


大体、どんなに腹がたっても頭を足で蹴るという行為は余程のことがない限りでないはずだし、膝で首を押さえるなんて危険な行為を看護目的の抑制であるはずがありません。



私は精神科病棟に4年勤務していました。

精神医療は非人道的です。隔離、拘束、多剤大量処方、電気ショックが当たり前のように行われ、私もそれが必要と信じて一緒に行ってきました。そのことは、当時の患者さんに謝罪してもしきれない思いです。

しかし、言い訳に聞こえるかもしれないけど・・・患者さんを蹴ったり、ハガイ攻めにしたり、足で抑制したことはありません。時には「コノヤロー」と思ったり、嫌いな患者もいましたけど、目の前のその人が少しでもよい状態になるように看護してきたつもりです。・・・



今回の判決は、私の行った看護や患者さんへの思いまで否定するものでした。

今回の判決後、「看護師の身を守る為なら患者に暴行しても構わない。」等がネット上あちこちに見られました。仕方ないです。人一人を死に追いやった暴行が、看護目的としての抑制行為で社会的相当性がある=正当な看護行為と判断されたのですから・・・。



脱力感で悲しくなりました。



そして、更に・・・脱力感で悲しくなる事実があります。

この判決を日精協が支持するということです。

石郷岡病院はこの判決に歓喜したということです。ゲッソリ

もう・・・・医療者以前に人としてどうなのよ!ムキーッと思います。

「無罪・罰金30万という判決になりましたが、ケイジさんが亡くなったのは事実です。ケイジさんのご冥福を祈り、今後二度とこのようなことが起こらないようにしましょう。」と静かに皆で黙祷するのが人としての本来の姿だと思います。



私は、精神科看護師であった過去を消したい気持ちでいっぱいです。

看護師になるんじゃなかったと思ってます。・・・・



最近は、看護大学も増えまして、看護の専門性をあちこちで謳い、高まっています。

ハガイ攻めの抑制が正当な看護業務とされたら、専門性も何もないじゃないですか?

看護の専門性って何ですか?そもそも看護って何ですか?

看護学生に、田中被告の行為を看護目的の抑制と教えられますか?





私は、日精協と看護協会に「これでよいのですか?」と手紙を書こうと思います。

田中被告の行為が正当な看護行為であるはずがない!と思っている看護師の方・・・・

手紙を書きませんか?




このように考えてくださる看護師さんもいらっしゃる、ということだけは救いです。
しかし、あの明らかな虐待行為で歓喜する石郷岡病院スタッフって…
少しは「あれは虐待ではないのか?」と思う石郷岡病院のスタッフはいないのでしょうか?
非常に残念ですし、異様さを感じます。
仮に虐待ではないか?と疑問に思っても口に出せないスタッフはいる思いますけどね。
いやそう信じたいです。
個人的な感想ですが、正しい精神科看護を行っている看護師ほど、この判決に憤り
いい加減な看護をしている看護師ほど「我々は毎日苦労してむしろ被害者なんだ、言い分が認められた」
と思うのでしょうね。
実際に精神科看護師さん達から色々メッセージをもらう機会があるのですが、みなさん異口同音に
「あれは完全に虐待です」と仰いますし中には「私が裁判でこれが虐待だと証言したい」とまで仰ってくださる精神科看護師さんもいらっしゃいます。ありがとうございます。
寝かせたままズボンを脱がす理由を田中被告は裁判で「その方が早く終わる」って言ってましたけれど
このままでは、精神科看護はこれがスタンダードだと思われてしまいますね。
なんのために精神科看護では「行動制限最少化委員会」などが存在するのかわかりませんね。
石郷岡病院ではこの行動制限最少化委員会設置もなかったそうです。
更に裁判で明らかになったのは石郷岡病院では看護について何も教育がなかったことが証言で複数ありました。
何も教育がなくあのような虐待行為を行い続け、裁判で自己弁護ばかりして言い分が通ったなんて
これを憂いるスタッフも皆無なんて、ますます病院全体が沈む原因になるとなぜ気づかないのですかね。
病院全体がもはや病院としての体をなしていないのではないかと思います。
高齢のスタッフが殆どですし、若手が殆どいない石郷岡病院ってなんかあるのでは?と思いますね。
石郷岡病院が改善していくには、あれを虐待ととらえ、きちんと委員会を設置し反省しなければいけないのに
「ヤッター!田中さん無罪だ!俺らは悪くないんだ!菅原さんだってトバッチリだよ!被害者遺族ムカつくー!俺ら悪くないのに訴えやがって!テメーらのせいで患者減ったし!俺ら悪くないのにふざけんな!」
となっていけばいくほど、この判決が石郷岡病院から更生する機会を奪い、スタンダードな精神科看護から外れていき
またこのような事件が起こる可能性が残されてしまいます。
一般の感覚であの映像を見たら虐待だと思う方がかなり多いはずです。
それなのに石郷岡病院のスタッフはそれを正当な医療行為で虐待ではない、自分達は正しいと思っていることを一般人が聞いたら「うわぁ…」と思われてしまうことがわかっていないようですね。
そして当然、そんな病院へ通院や入院しようと思う患者や家族もいなくなるわけです。
実際に石郷岡病院事件がニュースで発覚後、患者が激減したのがその証左です。
あのニュースの動画を見て、虐待だと思ったからみな石郷岡病院を敬遠したのでしょう?
それなのに当の石郷岡病院スタッフが虐待ではない、正当な医療行為だと思っている現実。
まあ、実際、石郷岡病院では弟の事件が初めてではないのですからね。
このような体質が続けば何度も類似事件が起こりえると言いたいです。

ですが、今回こういう判決が出たのは色々な意味で警鐘となったと思います。
あのビデオ映像を見ると、明らかに虐待だと言えますが、これを肯定する人は
仮に自分や家族が同じ経験をしても当然、だんまりなのですよね?納得するのですよね?
日本の精神科患者への偏見、これを世に知らしめたと思います。
そしてあの映像、ニュース報道で判決を聞いて、精神科病院の門を叩く人が減れば
何か意味があったのではないかと思います。
あの虐待が精神科では正当な医療行為だというのですから。
今後、精神科では大手を振って虐待ができるんですから。
そして精神科で同じように虐待が発覚しても、この石郷岡病院事件が前例となり
無罪となることでしょう。
だって、司法が精神科で虐待をしてもいいとお墨付きを与えたのですから…



プロフィール

gunter75

Author:gunter75
このブログは姉である【私個人】がやっています。



●プロフ画像は、弟が薬剤性ジストニアになったあと、友人たちがリレーで色紙を書いてくださり、お見舞いの時にいただいたものです。



●医療法人 石郷岡病院を許しません!!
絶対に諦めません!!(2015/12/31現在、病院からの説明・謝罪等は一切ありません。2012/1/4以来全く接触もありません)


●事件の流れ
2012/1/1石郷岡病院の2准看護師が弟を暴行→1/2朝には病院側は異変に気づきながらも放置。診察もしていないのにも関わらずカルテに「著変なし」、1/3昼過ぎ救急搬送→1/4一時心肺停止するも蘇生→2014/4/28療養先の病院で息を引き取る→2014/4千葉県警千葉中央署捜査第一課捜査開始→2015/7/8石郷岡病院の暴行した2准看護師逮捕→2017/3/14 千葉地裁(高橋康明裁判長)は、正当な医療行為として田中氏無罪、菅原被告に罰金30万の不当判決(公訴時効成立の暴行罪)を下した→3/28検察が控訴

石郷岡事件・経緯←クリックすると経緯の記事を表示します




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※当方は、いかなる団体にも属しておりません。

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